どうも、さんぱっちです。
今現在格安SIMをご検討中の方も多いかと思いますが、そもそもこんな疑問をお持ちじゃないですか?
格安SIMに変えたいけどそもそもの仕組みとか気を付けた方が良いポイントってないの?
これまでdocomo、au、softbankといった3大キャリアを使ってきた方は格安SIMってよく分からないですよね。
そんなあなたが格安SIMを検討するうえで「どこがお得かな~」と考える前にまず大前提として理解しておかなければならないことがあります。
その大前提とは何なのか?結論だけ先に申し上げますとこちらです!
キャリアに比べて速度は遅くなるタイミングは必ずある&どこの格安SIMが一番速いかは使うエリア次第!
「はい、じゃあ意味ないから読みませーん」と思ったそこのあなたもちょっと待ってください!
なぜこのような結論になるのか。せっかくなので聞いていってくださいよ……(笑)
そもそもの格安SIMの仕組みを踏まえたうえで、分かりやすく簡単にご説明させていただきますね。
この記事はこんな人におすすめ
格安SIMのメリット、デメリット、仕組みに関してなんとなく知りたい!
そもそも格安SIMとは何なのか?
初心者男性
格安SIMって何なの?月額料金が安いことは分かる……
そもそもこんな疑問からスタートする方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご説明しますね。
格安SIMを超簡単に言うとこんな感じです。
3大キャリアの回線の一部を借りてサービス提供を行っている会社の商品
「ふーん有名どころが持ってる回線を借りてるんだ、なるほどね~そういうことか~」
ってならないですよね!(笑)
まず形式的な話。3大キャリアをMVO(Mobile Network Operator)と言って格安SIMをMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と言います。
両者の違いを端的に言うなら「MVOは自前の回線を持っていてそれを自分たちで使っている」のに対し、
「MVNOは自前の回線を持っていないので持っている3大キャリアから借りて使っている」かたちになります。
Virtual(バーチャル)と入っているだけのことはありますね。バーチャルとはつまり仮想……あくまで仮なんですよ。
まぁこの辺りはだから何だよと言う感じなんでフーンと思っておいても別に良いと思います(笑)
とにもかくにも格安SIMは自社回線を持っていない。これだけ覚えておきましょう。
格安SIMの料金について
格安SIMは3大キャリアと比較すると滅茶苦茶料金が安いです!
「なんで借りてるのに安いの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんのでそちらにも触れていきましょう。
ポイント
- 莫大な費用が掛かる通信回線の構築や増強を行う必要がないので、投資資金を回収する必要がない
- 実店舗を持っていないため人件費や家賃光熱費と言ったランニングコストが少なくて済む
- 3大キャリアが持つ通信回線の一部しか借りてないから通信回線のレンタル料が安く抑えられているのでその分料金に跳ね返っている
ざっと挙げるとこのような理由から月額料金が安くなっている感じです。
今までのキャリアは寡占市場だったため「別にいくらに設定してもライバルがいないからいいもーん」とやっていたのですが、お上(政府)から他社参入のために回線を貸すようにしろとの指示が出たことで、泣く泣く回線を貸しているという状況なんですね。
「苦労して通信環境を構築したのにかわいそうじゃない?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、恐らくは既にその分は回収しきってメチャクチャ儲けていたため、テコ入れが行われたかたちになるのだと思います。
とにもかくにも、上記のような理由があり格安SIMは値段が安くなっているというわけですね。
格安SIMの回線(提供エリア)について
初心者女性
格安SIMは一部の回線しか借りてないなら田舎とかだと繋がらないんじゃないの?
こう思ったあなたは良い線いってますが非常に惜しいですね!!
確かに格安SIMは一部の回線しか借りておりませんが、その一部と言うのはキャリアが持つ全エリアの回線を一部ずつ借りているというかたちになるんです。
道路で例えるなら全国の道路を借りてるけど特定の1車線しか使えないイメージです。つまるところ田舎だろうと都会だろうと関係ありません。
docomo回線を借りているところならdocomoが繋がる全てのエリアで繋がりますのでご安心ください!
「格安SIMだから圏外になっちゃうんじゃない?」と言う疑問は持つ必要なし。もし圏外になるとしたらそれはキャリアも圏外になるエリアです。
ちなみに格安SIM会社によってdocomo、au、softbankのどこから回線を借りているのかが変わってきます。
mineoのように3キャリア全ての回線を扱っているところもあればBIGLOBEモバイルのようにdocomo,auの回線しか扱ってないところもあり、この辺りは各社の特徴がありますね。
まぁどの回線でもよっぽどの山奥にでも行かない限りは繋がらないことはないので、ぶっちゃけどれでも良いだろと個人的には思いますね。
稀にこだわりのある方がいらっしゃるので、そのような方は格安SIMに乗り換える際はその会社がどこの回線を使っているのか調べておくようにしましょう。
格安SIMの速度について
さて先ほどから何度か出てきている「一部しか借りてない」の文言。
これが大きく影響を与えてくる項目はこの速度になります!
格安SIM(MVNO)が一部の回線を借りているというのは図のようなイメージになります。
図のような状況docomoは5車線持っているのに「格安SIMのA社はルートEの一車線しか使えないよ」となると、
データ通信量が多い時間帯(お昼休みや仕事終わりなど)には道路が詰まって渋滞を起こします。
これが格安SIMが遅くなる原因と言うわけですね!
図を見てもお分かりの通りdocomoは5車線使いながら道を通ることができるのに対してA社は1車線しか使えません。
そりゃあ渋滞して遅くなるだろうというのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
どこの格安SIMが速いのか分からない理由
じゃあ格安SIM同士だと速度の違いってどうなの?
このような疑問を持たれる方もいらっしゃることでしょう。
下記の図をもとにご説明しますね。
この図のように会社によって借りているルートの数が若干変わってきたりします。
理由は様々あるのですが、例えばユーザーが多く集まっている会社ならば事業投資をするお金ができるのでユーザーに支払ってもらった月額料金の一部を使って回線の数を増やすことが可能になってきます。
なので格安SIMの各社はよりユーザーを多く獲得し、通信速度を上昇させて更にユーザーを獲得するという好循環に入るべくあの手この手でユーザーを集めているんですね。
しかしながら「じゃあユーザーが多い格安SIMを選べば速いのか?」と言われると現状は必ずしもそうだと言えないのがこの通信界隈の難しいところです。
何故ってユーザーが増えればその分借りている回線が混雑するからですね。
しかもこのユーザーの数と言うのも全体の話ではなく「自分がその時使っている近辺の基地局を経由して使っているユーザーの数」になります。
分かりやすい表現にするために雑に言うと「渋谷区で使ってる人メッチャいるけど新宿区で使ってる人はそんなにいない」という状況になると会社云々は関係なく渋谷区では激遅になるけど新宿区では全く問題なく使えるということです。
たまに花火大会とかライブ会場、コ〇ケとかで「全然電波入らないな」ってなりませんか?
そうなってしまうまでの基準値が格安SIMは低いという形になりますね。
とまぁこのような事情から考えると結局のところ格安SIMは現状だとどこもそれほど差を感じないんじゃないかなと言うのが個人的な感想です。
どうせ遅くなるときはなるもんなんだろ。
最初からこのくらいに思っておけば、ストレスも少なく使えると思いますよ!
今後は私の方で様々な機種に乗り換えて検証していこうと思っておりますので、体感はどうなのかは随時お知らせしていきます。
格安SIMとサブブランドの違いについて
ワイモバイルとかUQモバイルはどうなの?
格安SIMと聞くとCMをバンバンうっているこの2社も気になるところですよね。
1,980(ワンキュッパ)みたいな感じで宣伝していたのが記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はこの2社は他の格安SIMと若干立ち位置が違い、「ワイモバイルはsoftbank」「UQモバイルはau」のサブブランドといった形になってきます。
「サブブランド?値段が安くなってるんだから格安SIMじゃないの?」
この認識は若干ずれておりまして。ものすごーくざっくりいうとのサブブランドはそれぞれキャリアの直属の格安SIMみたいなもので他の格安SIMとは関係性の濃さが違います。固い絆です……(笑)
冗談はさて置きサブブランドというと「?」となるかと思いますので、auとかが別の会社名で出している超低価格プランとでも思っておけばOKです。(ahamoやpovoは低価格プランなのでそれ以下の容量のプランみたいな感じ)
よく分からなければワイモバイルならソフトバンクの激安プランみたいに考えてOK。
「関係が強いとか言われてもよく分からんし何が違うの?」
こう思う方もいらっしゃることでしょう。
サブブランドの特徴を一言でいうとこんな感じです。
ココがポイント
キャリアと通信品質がほぼ同じだけど格安SIMよりは高い!
通信回線の一部を借りるとかじゃなくてそのままほぼ全部使っているみたいなイメージです。
まぁワイモバイルって誤解を恐れずにいうと「ソフトバンク社のワイモバイル事業部」みたいなものですからね。
UQモバイルは若干違いますが似たようなものなので割愛します。
こうなるとより速くなるなることはお分かりいただけるでしょう。
じゃあ何故値段が格安SIMより高いのかと言うとポイントはこの3点です。
ポイント
- 窓口がある
- CMをバンバン流している
- 回線を多く借りて(使って)いる
そうなんです、他の格安SIM各社よりコストがかかってるんですねぇ。
だから格安SIMほどは安くない訳です。広告費とか窓口の人件費を回収する必要がありますからね。
このような背景から「格安SIMとサブブランドは似て非なるもの」であることはお分かりいただけたでしょうか!
まとめ ざっくり理解しておけばOK!
いかがでしたでしょうか?
格安SIMを契約するうえで理解しておくべきことが何となく把握できたというのでしたら嬉しいです。
特に速度に関して不安に思う方はとても多いことかと思います。
一番知りたいのは快適に使えるかどうかですもんね。でもここまで読んでくださった方はこの残念な結論をご理解いただけるのではないでしょうか。
速度は借りている回線の量×同じエリア内で接続しているユーザーの数で決まるから一概にどれが速いとは言えない!
このポイントだけ頭に入れておけばいざ乗り換えた後に
初心者女性
速いって書いてあったのに騙された……。
みたいなストレスを感じることも少なくなるかと思います。
通信の速度ってホントによく分からないんですよね。見えない点が多すぎてどれが速いんだか遅いんだか非常に分かりづらいです。
私からできるアドバイスとしては、契約する前に「格安SIM名 速度 居住地」みたいな感じでtwitterなんかで調べてみると良いかもしれませんね。
必ずしも正確な情報が出てくるとは言い難いところですが、情報が出れば参考にはなるかと思いますので。
しっかりと下調べ行って、自分にあったキャリアへ乗り換えられるようにしておきましょうね!