どうも、さんぱっちです。
2020年に入ってidecoや積み立てNISAといった資産運用を本格的に始めた私たち夫婦ですが、いざ投資をスタートしてみたところ、様々なことを考えるようになりました。
今日は投資を始めてからの妻の様子を見ていた時にふと気が付いた「どちらかの主導で資産の運用、管理を行うことによる弊害」について少し考えてみたいと思います。
妻とideco
加入当時、妻は「投資=ヤバイ」くらいの認識だったのですが、idecoのお得制度を根気よく説明しなんとか加入させることに成功しました。
なにを選べばいいか分からないという妻に対して「コレが良いよ」と教えてあげようと思ったのですが、せっかくやる気になったのだからどうせだし選ばせてみようと考えた私。
ただ当時の妻に小難しい話をしても嫌になるだけだと思ったので、かなりざっくりとした説明を試みました。
……これからも世の中は成長していくと思うんだよね。
え、どういうこと?
いや、昔ガラケーだったのが今はスマホになったり、
どんどん便利になってるでしょ。
これから先もっと世界は便利になると思うんだよね。
あー、確かに~。
そうやって世界全体が豊かになって行くと思えるなら
限られた投資はしないで良いんじゃないかな。
!!
そっか、どこか一か所じゃなければ大きく減ったりしないんだ!
なんだか的を射ないよく分からん説明をしつつ誘導した気もしますが、本人なりに噛み砕いて無難な全世界株式を選択してくれた妻。
分からない人にとってはこのくらいで十分、怪しいものを選んでさえいなければなんでもよいとは思ったので、あとは延々と買い続けるように設定してあげました。
それからおおよそ一年が経とうとしていますが、この間の妻は
加入してから一度もidecoがどうなっているのか見ていない!
という状態。
興味がないというより「いちいちパソコンで開いて見るのが面倒くさい」のが一番の要因みたいですね。
まぁ買っているものが全世界なんだから、世の中のシステムが変わらない限りは十年とか放っておいても別にいいかなとは個人的にも思いますが。
長期投資は忘れてるくらいで丁度よい的な話をどこかで聞いた気がしますので、まぁ余計なことを考えるよりずっと良いのでしょう。
ただ恐らく妻は俺が何も言わなければ永遠に見ることなく60歳を迎えて、受け取ることすら忘れるのではないかと若干の不安がよぎりました……笑
妻と積み立てNISA
idecoを始めてから半年後、味を占めた私は今度は積み立てNISA口座の開設を妻に打診します。
その頃には私の策略によりさりげなく、さりげなくyoutubeで投資に関するあれこれを見せられていた妻は特に抵抗なく積み立てNISAを満額で始めました。
前よりも金融リテラシーが若干上がった妻が今回積み立てていくものは米国株式です。
私はすぐに設定を終え、あとは放っておくだけとなったのですがここで余計なことを考え付きます。
アプリを入れて簡単にチェックできるようにしたら少しは経済の動向に興味を持つようになるんじゃないか?
そう、妻にも「苦痛なく資産運用を考えてもらう」ために投じる一石です。
私たちが使っているSBI証券には「かんたん積立」というスマホアプリがありましてね。
それが結構便利で役に立つため、せっかくだし妻のスマホにも入れてあげようと思いインストール、設定をしてあげることにしました。
これからはアプリを開いて指紋認証一つで自分の買っているものの運用成績、他の商品の目論見書などが見れてしまいます。
これはラクチン。その結果妻は
積み立て中のものがどうなっているか定期的にチェックし一喜一憂するように!
そう、よくよく考えなくともすぐ見れるならまず評価額を見たくなりますよね!
idecoの時は見るのが面倒くさいから見なかっただけで、すぐ見られるのならちょいちょいチェックしてしまうのが人の性というものでしょう。
そのうち金額が大きくなって暴落したら狼狽売りしてしまうんじゃないかと心配になった私。
これはよくないと積み立て投資とはどういうものなのかを懇切丁寧に説明することになりました、と。
もちろんその時の妻はこう思ったことでしょう。
また始まった……。
わが家の家計管理について考える
さて、色々やらされている私の妻ではありますが、結婚し財布を共にしてからの妻のお金の管理に対するスタンスは一貫しており
「夫に全賭け」
こんな感じにです。
idecoにしろ積み立てNISAにしろ、別にやりたい訳でもなんでもないけどお金に関することは私に対して全賭けしているから言われてちゃんと納得できればやってみるし、それで仮に損をしたとしても仕方ないと割り切っています。
いや、決してめんどいから丸投げにしているわけじゃないですよ……信頼なんですよ……。
非常にありがたい話ではあるのですが、時折考えることがあります。
損するとかはさておき、そもそも私に何かがあった時に妻はどうすれば良いのか分からないのではないかと。
完全に信頼して預けていた人間が突如いなくなった時の弊害……。
妻のideco、積み立てNISAへのスタンスを見て改めて思いましたが、どちらかの責任で資産運用をする場合、責任者が万が一死亡した時のことを考えると恐ろしいものがありますね。
ウォーレン・バフェットのように「私の死後はS&P500に投資しなさい」とか言っておいても
S&P500……?
こうなることは明白です……!
最低限、自分が不在になった時にはどうしたほうが良いかくらいの指針くらいは用意しておかないといけないですね。
無理矢理あれこれ勉強させるのはさすがにどうかなとは思うので、本当に大事なことくらいは「それを見れば何となく理解できる」程度のものは用意しておきたいなと思いました。
それを見たうえで「投資はしない」と判断するならそれはそれで良いと思いますしね。
っていうか私たちの場合は下手をするとどこに何を問い合わせればよいのかすらわかっていない可能性が非常に高いので、やめて現金に変えるみたいなことも滅茶苦茶手こずる気が……。
銀行口座何個あるの?
idecoってどこでやってるの??
恐らくこんな感じでしょう。
私は持病があったり家系的に寿命が短い訳でもなんでもないですが、何が起こるか分からない世の中なので、お金に関することは一任されている側としてはやはり、こういったことで困らないようなものを用意しておく必要がありますよね。
口座の暗証番号やID、パスワードなど……この辺くらいはまとめておいてあげようと改めて思いましたと。
なんだろう、別に終活をやってるわけでもなんでもないのに、終活っぽい結論にたどり着いてしまった……笑
まぁ世の中の「資産運用は私に任せろ」タイプの方は、万が一のことも考えた方が良いのではないでしょうかということで一つ。