こんにちは、さんぱっちです。
突然ですが、皆さんはクレジットカードで分割払いをした場合の金利の高さはご存じでしょうか?
金融リテラシーの高い人ならいざ知れず、多くの一般人の感覚では
無知な男性
8%くらいかな?余裕でしょ!
みたいな感じなのではないでしょうか。
私自身、昨年まで8%とか聞いてもまぁ別にそんなもんだろくらいの感覚でしたが、色々勉強した今となってはそれがいかに高いのかよく理解できます。
今回は金融リテラシーが高まったことで気がつくことが出来た、私たちの分割払いによる失敗を順を追ってお話します。
※分割払いは手数料が10~15%かかります
序章
2018年春
入籍して数か月が経過し、結婚式まであと半年という時にそれは起こりました。
ねぇねぇ、着物買っちゃった!
妻からの唐突な報告。
へぇ、そうなんだ。いくらだったの?
えーっと、50万くらい!
ふらりと立ち寄った着物屋さんで一目惚れした着物を、3年間の分割払いで即買いしてきたとのことでした。
本人曰く訪問着としても使えるし長く着られるデザインにしたからずーっと使えるよ、とのこと。
生涯使える一張羅(?)のような感覚で買った感じですかね。
私は思い切りが良いなと思いつつも、まぁ別に良いんじゃないくらいの気持ちでした。
何故かって私たち夫婦は当時財布を別にしており、共有口座に定額貯蓄した後は収入の範囲内でお好きなようにというスタンスだったからです。
あとはまぁ、今後はこういった買い物は難しくなるだろうし、本人も最後にと言っていたのでね。
※ちなみに妻の名誉のために言っておくと普段から突然大きな買い物をする訳ではないです
何も問題はないだろうと、金融リテラシーの低かった私は詳しい条件などは一切聞かずに支払をお任せしたのでした。
2019年春
新婚旅行を終えた私たちは本腰を入れてお金を貯めるべく、二人の収入を一元管理しお小遣い制にしていくことにしました。
財布をどちらが握るのか。この件に関してはお互い意見が食い違うこともなく私に決定しました。
とりあえず私は月々の収支を管理するべく、固定費と変動費を分けた簡単な表を用意。
妻の固定支出を確認していたところで出て来ましたよ
着物代:15,000円
私は以前に妻の言っていた50万円の数字をベースに頭の中で計算を開始。
「1.5万円×36回払いだから54万……まぁこんなもんか」
相も変わらず金融リテラシーの低い私。4万くらいが手数料なのかと大して気にも留めることなく、残債をそのまま分割で支払っていくことにしました。
2020年春
分割払いも残り1年程度となった頃です。
年初から色々と勉強し多少なり金融リテラシーが上がっていた私。
固定費を見直していた際にふとあることに気がつきます。
「そう言えば毎月払っている着物、繰り上げ返済した方が良いんじゃね?」
そう、だらだらと分割払いを続けていたこちらの代金。
これってもしかして金利メッチャ高いんじゃないかと。
実のところ現実から目を背けて考えないようにしていたという側面もありましたが、固定を見直すうえではやはりここは避けては通れないでしょうということで。
ついに私は重い腰を上げ、妻に声をかけることにしました。
そう言えばさ、着物ってあれ利子どのくらいついてたの?
うーん、詳しくは分かんないけど全部で50万くらいだったよ?
……明細とか残ってる?
多分ある……ちょっと待っててね!
数分後、妻が持ってきた明細を見て私は驚愕することとなったのでした……。
本題
さて、妻が持ってきてくれた着物代金の明細はこんな感じです。
※なお、分かり易さを重視するために1万未満は繰り上げています。
- 価格合計 430,000円
- 分割払い手数料 110,000円
分割払い手数料 110,000円
あまりの手数料の高さに衝撃を受けました。
そう、私は大きな勘違いをしていたのです。
元金と手数料の現実は
×→着物が50万で手数料が4万
○→着物が43万で手数料が11万
だったのです。
相場を知らないのに考えることもせず、数字を見なかったツケが回ってきましたね。
年利いくらだよと気になった私ですが計算方法が分からなかったので一先ずカード会社のHPへ向かいます。
目当てである手数料の一覧が載っているページはすぐに見つかりました。
同グループでのお買い物の場合:36回払い 実質年率11%
なんだその利率。
そしてさりげなく年会費が毎年2000円くらいかかっているという。
ちなみにこのカードは同グループ内での買い物が多い人にはメリットがあるらしいのですが、私たちにとっては全くメリットが稀代のクソカードです。
これはもう一括で返しさっさと解約せねばならないと、すぐにカード会社に連絡を断行。
妻がカード会社とやり取りをしている姿を横目で見ながら、私はぼんやりと考えていました。
こちらの支払い予定はあと1年ちょいなのだから、早く返せば2~3万くらいは支払金額が減るだろうと。
まぁ勉強代だと自分を納得させていたところで、電話を切った妻に話し掛けられました。
一括変更は手数料とかは特にかからないで出来るって!良かった~。
ねー。いくら払えば良い?
20万くらい!
なんでだよ?!
支払総額が減るのはなんと8千円程度です。
再び衝撃を受けた私は震えるこぶしを握り締め、クレジットカードの利息の支払いの仕組みに関して調べてみることにしました。
具体的なことが書いてあるものは見つけられませんでしたが、様々なHPや記事を読むなかで一つの結論に辿り着きます。
もしかして借金って普通は「元利均等返済」なのか……。
FP3級の勉強でやりました、早速役に立って嬉しいですね!!(泣)
「元利均等返済」とは住宅ローンの支払い時に選択できる方法の一つですね。
この支払方法をざっくばらんに説明すると
支払い総額に対して前半は利息を中心に返済し後半は元金を払っていく
といったものです。
なんだその支払い方法と思った人もいますよね。
多くの人がイメージする、分割時の元金と利息の支払いって
支払総額に対して毎月元金と利息を均等に払っていく
この形なのではないでしょうか。(私だけがそう思っていたのだったらすみません)
非常にシンプル、計算も分かり易い。
何故この形ではないのか、というのはあくまで推察するしことしかできませんが……
お金を貸す側が手数料をより多く回収するため
こういうことではないでしょうか。
先に利子を回収する流れにしてしまえば、後から一括で払われても手数料による儲けは然程損なわれないですからね。
世の中の仕組みの一端を見た気がします。まさかこんな形で搾取されているとは……。
まぁカード会社などは貸し倒れのリスクとかあるし、一概にこの仕組みが悪いとは言えないのですけれど。
悔しい思いを抱きつつも、もはやどうすることもできない状況。
残念ながら私たちは、知らないと損をする典型に見事にやられてしまった形となります。
仕方がないと割り切って、早急にその会社と縁を切るべく、残債の入金と解約手続きを行いました。
終章
それから数か月後……つまるところ現在。
今では私も妻も深ーく反省し、二度と同じ轍は踏まないと心に誓っております。
「ま、別に良いか」
の感覚でお金を管理していくと、痛い目に合うという事を身をもって知りました。
分割払いは回数設定した時点でその回数分の手数料を払う羽目になると、思っておいた方が良いですね。
というかそもそも超低金利以外の買い物は一括が原則ということです……。
もし分割払いにしようと思った時や、既に何となく分割払いにしている方は参考にして頂ければ幸いです。
手数料がキツイのはリボ払いだけではありません。
今一度、カードローンを組んでいる方は見直しをしてみると良いですよ!