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お金の話

【超初心者向け】ふるさと納税の罠

2020年12月6日

どうも、さんぱっちです。

皆さんはもう今年のふるさと納税は済ませましたか?

所得に応じて掛け金-2000円が住民税からマイナスされて更に豪華返礼品が貰えるとてもお得な制度であることはご存じの方も多いと思います。

誰がどう見ても得しかないこの仕組みですが、ぼんやりと使っていると何故か支出が拡大して大失敗となるので注意が必要です。

金融リテラシーの低かった私たちは一度失敗しましたので!

ふるさと納税の控除の基本

ふるさと納税はその年(1月1日から12月31日まで)の収入に応じて控除額が決められています。

例えばですが控除額の上限が5万円の方の場合、その上限いっぱいまでふるさと納税に使ったとすると4万8千円が翌年の住民税から控除される形となります。(※ワンストップ特例制度を使用する前提

自分はいくら控除されるのか分からない方は「ふるさと納税 控除額シミュレーション」とかで調べてみれば簡単に算出できるサイトへ辿り着けますので調べてみましょう。

ふるなびのサイトが簡単で楽だったのでURLを記載しておきますね。

年収を入れるだけでおおよその納税可能額が出てきますが、生命保険やidecoなどの掛け金が多く、控除額が多い場合は上限が大きく変わるので詳細シミュレーションを使用した方が良いです。

ちなみにこの翌年の住民税というのは1月からのものではなく、6月スタートで翌々年の5月までが対象期間となります。

所得のスタートは1月からなのに対して住民税のスタートは6月からと半年ほどずれていることを理解しておかないと、「あれ、いつから住民税安くなるの?」という事態になりますので注意してください。

今年のケースで考えると、2020年1月~12月に行ったふるさと納税の金額は2021年6月~2022年5月の住民税から控除されるということになります。

この辺りは混乱しやすいポイントなので要注意です。

ふるさと納税の注意点

ふるさと納税は還付金として寄付金が年末調整などで戻ってくるわけではなく、次期の住民税から毎月おおよそ均等に税金が安くなっていく形になります。

イメージとしては前年のうちに翌年の住民税の一部を先に収めれば実質2000円だけで豪華な返礼品をあげますよというシステムになることがお分かりいただけますか?

この先に収めているということを意識して、翌年の収支管理を行わなければなりません。

例えば私の場合、今年は6万円程ふるさと納税を行っている形になります。

今年のうちに先払いで翌年の住民税を支払っていることを考えると、少なくとも翌年の6月~翌々年の5月までの間に2千円を差し引いた5万8千円を回収しなければなりません。

だってその間は先に払った金額分の税金が安くなっているんですから。

この半年以上先に月々の住民税が少しずつ安くなるというシステムがなかなかくせ者でしてね……。

ふるさと納税をやるときは「税金安くなることを意識して収支管理しないと!」とかなるのですが、いざ実際に安くなったころにはそんなことは忘れています。

特に「毎月〇〇円ずつは貯金しよう」といった形で先取り貯蓄を行っている方々はこの状況に陥りやすいと思います。

かく言う私たちも「先取り貯蓄さえしていれば残ったお金は使ってもOK」というスタンスで日々お金を使っておりました。

ですがこの考え方ではふるさと納税で先払いした税金分、つまりは安くなった住民税分を浪費にまわしてしまう可能性が高くなることはご理解いただけるのではないでしょうか。

ご多分に漏れず私たち夫婦も過去、前年に行ったふるさと納税のことなど忘れて安くなった住民税分は浪費していましたからね!

その結果、年末になるとふるさと納税の金額が一気に膨れ上がることで支出がかなり拡大してしまうという事態に陥っておりました……。

毎月数万円安くなるとかならその限りではありませんが、数千円となると私たちと同じく無意識のうちに贅沢してしまう方も多いのではないでしょうか。

もちろん、それで生活が豊かになるから良いんだと思っている方々はそのままで良いと思います。

ただ「ふるさと納税で税金が少なくなった分は貯金しよう(回収しよう)」と考えている方は、月ごとの収支計算だけでは普通に安くなった分を使ってしまう可能性があることを留意する必要があります。

使った分の金額をしっかりと回収しなければ、ただただ「数万円払って返礼品を貰った」ことと大して変わらない結果となってしまいますので……。

過去の私たちのような残念な結果にならないよう、今年からふるさと納税を行っている方は特に気をつけましょうね。

対策

単純な話になりますが、あらかじめふるさと納税用の予算を毎月積み立てる形が良いです。

前年にかかったふるさと納税の金額と同じ金額を、その年の6月(可能なら1月)から均等割りして貯蓄とは別に積み立てておけば回収は可能ですよね。

私の場合は6万円使ったので、月々5千円程度積み立てればOKとなります。

ふるさと納税を毎年行うルーティーンが出来ていないと年間の予算枠にふるさと納税が組み込まれていないことがあるかと思いますので、あらかじめ積み立てておきましょうというわけですね!

住民税は給与から天引きされているために、安くなったとか高くなったとかが意識し辛い部分になります。

毎月の給料が完全固定なら住民税が下がった分の影響は目に見えるかもしれませんが、残業代などを理由に毎月の収支が上下する方は「今月はちょっと手残りが多いから若干使っても大丈夫だな」という判断をしてしまうことも多々あるのではないでしょうか。

とにもかくにも、ふるさと納税を前年に行った場合は、自分が先に支払ったから手残りが増えるようになったことを忘れてはいけませんね。

まとめ お金の流れを把握しよう

私が思うにこれは「罠」といっても過言ではないのではないでしょうか。

支払額は実質2000円になることは間違いないのですが、その還元の手段が12回の分割払いとなると1回の金額が小さくなりますよね。

そうなってくると、無意識に使ってしまう可能性も決して低くはないのではないかなと。

例えば私のケースだと、6月に5万8千円戻ってくるとなればそのまま貯蓄口座に入れておこうという発想になりやすいですが、

毎月5000円くらいを12回に分けて住民税から引いておくねとなると、知らぬ間に使ってしまう可能性が高くなる気持ちはご理解いただけるのではないでしょうか。

……なるほど、こうやって経済は回っているのですね!

ふるさと納税がお得なのは言うまでもないのですが「どうせ実質2000円だし、取りあえず今持ってる数万円使って返戻品貰おう」と考えた人はあとでお金が戻ってくるわけではないことを理解しておく必要があります。

まとめて戻ってくる→✖
分割で税金が安くなる→〇

この明確な違いを意識しておかないと、ふるさと納税した分の掛け金は浪費へと消えていきます。

特に単身者や経済的に余裕がある共働き夫婦などはその辺りのことを忘れがちなので注意が必要です。

「意識的に贅沢をする」ならば有益な使い方になるとは思うのですが、「知らぬ間に贅沢してしまう」ことでは何のためにふるさと納税を行ったのか分かりませんよね。

何度も言いますが、誰から見てもふるさと納税がお得なのは間違いありません。

ですが使う側のスタンス次第では、何故か支出が増えてしまう要因にもなり得ることがあるということを覚えておいて頂ければ幸いです。

折角の良い制度なのですから、そのお得さをより実感できるようにしっかりと予算管理を行っていきまたいところですね。

今年はみかんと、ぶどうと、アイスと~……

妻ちゃん
さんぱっち

ほぼ嗜好品だ……

実質2000円だからすごいお得~♪

妻ちゃん
さんぱっち

納税した分はあとで回収しないとダメだからね……

ん?回収??

妻ちゃん
さんぱっち

先に払ってるんだから、

あとでその金額分は取っておくようにしないと意味ないよ?

あーそういうことね。大丈夫大丈夫!

妻ちゃん

―――1年後―――

あ、そういえば忘れて使ってた。

妻ちゃん

こんなことにならないように気をつけましょうね!

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